ひびのおんがく2003

2003/10/13
「Lucy Van Pelt」

フジテレビの月曜19時に放映されている「日本の歩き方」というプログラムを偶然観ていた。
ほんの1〜2秒、ルーシーの「空は動かずに」がBGMとして流れたのを気付いた人が果たして何人いただろうか。

こらフジテレビ!
嬉しいぞこの野郎!
ルーシーファンがいるのか?ん?

「in Harmony」 や2nd (恐らくアルバムタイトルが「Lucy Van Pelt」)なんかを聴き直してみていますが、やはり相当なレベルですね。
メジャーデビューという名の恐ろしくも甘美な魔物が、彼らをどう変えてしまったのでしょうか。
悔しいのは彼ら自身だったでしょうが、残念でなりません。



2003/09/02
「TMGE」

まあ、世間的にはどうでもいいことでしょうよ。
俺の中では、世間とは、モーニング娘。のようなのが解散すると大々的に悲しむもんだと思っている。
クソの役にも立たないようなのが解散したり離婚したり結婚したりすると大々的に報道されるもんだと思っている。
日本人の「愚か要素」を煽るアンプリファイアが日本のマスコミだと思っている。

別にミッシェルガンエレファントが解散したからっつって世間って奴は特にどうするでもない。

南條くんと、「この『世界の終わり』って歌、めっちゃええなあ!」という話を研究室でしていたのだからあれは、M1の頃だ。
つまり今から7〜8年前?の話になる。
彼らのデビューシングルだ。その頃からの付き合いだになる。
その後、1stアルバム、『カルト・グラス・スターズ』発売。
それ以後、特に執着するほど聴いていたわけではない。

特に執着していたわけではないが、何か、ひっかかる。
もちろんその決定に対して特段の感情、例えば無念さ、とか、怒りとか、そういった感情は、ない。

ただ、
日本の音楽を背負って立ってた素晴らしいロックバンドが、いたなあ。
と、将来必ず思う。
そういうバンドであろうことは、分かる。

テレビでは今日もルックスを生業にしている輩がジャンクフードのような歌を歌っている。
それをマスコミが放送している。
そんな番組が高視聴率をとっているらしい。

無性に悲しくなるのである。



2003/08/09
「冒涜のたぐい」

関東地方限定かもしれないが、土曜深夜に「インディ上手」というインディーズバンドを取り上げる番組を放送している。
インディーズバンドを取り上げる深夜番組は「金曜玉手箱」「Mの黙示録」などを知っているが、
前者はコメンテーターとしてなぎら健壱さんがいた。
彼の意見は少なくとも音楽に限っては真摯だった。
後者も、松浦亜弥など、選定理由不明なキャストだったが、「とりあえず」まともにやろうとしているコメンテーターが一人、いた。

今回の番組は取り上げ方が最低だ。
まともなコメンテーターが一人もいない。

実はスムルースというお気に入りのバンドが、この番組に出演しているのを偶然見かけた。
浅草の良く分からない演歌専門のレコード屋に連れて行かれて、演歌歌手のやるようなキャンペーンをやらされていた。
演歌みたいな、過去の遺産を食い潰すだけのくだらない音楽しか売ってないような、今にもつぶれそうな店に連れて行って、
これからの有望なバンドに対して、ある意味やらせ的なシナリオを無理強いする。

(演歌を好きな皆さん、大変申し訳ないが現時点で私は「演歌というジャンル」に対してはそのような意見です。
素晴らしい楽曲があるのも知っています。素晴らしい演歌歌手もいるはずです。
ただ、ジャンルとして見た時、業界としてみた時、私の意見は上記のとおりです。
その意見を言わないまま隠す、という選択肢を取りません。)


どうしても知名度を上げたい、と思っている(であろう)インディーズのアーティスト達を逆手にとって、
元々くだらない番組を無理矢理成り立たせている。
彼らには立場上、「断る」という選択肢がないのだから。
卑怯、である。またもやマスメディア、である。
まじめに音楽をやっているバンドに手を出さないで欲しい。

恐らく長くは続かないだろうが、より早く終わってくれることを祈る。
そしてもっと日本の音楽シーンの底辺をきちんと考えた番組ができることを祈る。



2003/07/01
「大久保海太ブーム」

すいません。今頃すいません。
何だかふと気になってCDラックに眠っていた(まさに眠っていた)二枚を取り出して聴いてみた次第です。
1st「リン」と2nd「ギン」。
リピートの嵐でございます。
当時はあまり聴いていなかったようなオボロゲな記憶がございます。

彼の近況を全く知らなかったので調べました。
色々あって昨年末にアンティノスを離れたそうです。
そうして今年はELECというバンド(?)で活動するようです。
2003/07/21にミニアルバムが出るようです。
興味ございましたらどうぞ。



2003/06/17
「ココロの名曲 書き込みありがとうございます。再び。」

daisycut様
名曲掲示板への書き込み、ありがとうございました。
CIRCULAT∞Rの8曲目、フィギュア、を書き込みいただきました。

今聴きなおしつつ、歌詞を見直しつつ書いておりますが、何というか、
思っていた以上に破滅的と言いますか、救えない感じといいいますか...

詮索するつもりはないのですが、これを名曲に挙げられる方は女性の方が多いのではないでしょうか。
そして辛い過去を乗り越えてきたというような..
あるいは現在進行形とか..
あるいは大変に文学肌の方か..
いずれにしましても田中和将の小昏い方の実力が発揮された文学作品と思います。
作曲は西川氏。

この前ROJ上でトミーと連載してるコラムに子供連れ云々と書かれてましたが、田中君のお子さんは何歳くらいなんですかね?
いずれにしましても僕は亀井君と友達になりたい、きっと仲良しになれると、ずっと前から思っております。

..変なコメントでごめんなさい。
バインは総じて私も大好きなもので...



2003/05/23
「ココロの名曲 書き込みありがとうございます。」

いつも気付くのが遅くって申し訳ありません。
多分もうここに来ては頂けないので意味がないのかもしれませんが、
自分の決めた掟に従いましてコメントを..

めぐさん
今、クムイウタを聴き直しながらこれを書いています。
書きながら調べてみました。
ウナイは沖縄の方言で女性姉妹のことを言いますが、単純に姉妹という意味だけじゃなくて、
男性にとっての女神的な意味もありそうな感じです。
(勘違いしてたら申し訳ないですが...)

激しくて、優しくて、悲しくて、素に還れる、大変良いアルバムですよね。
そんなCoccoの2ndアルバムのとりを飾る唄が、ウナイ。
もの凄いスケールだと思います。
この唄には神様が宿っていそうです。

そういえばこのアルバムから Raining を選んでライブで演奏したのを思い出しました。
多分ウナイは「選べなかった」んだと思います。

文字化けしていましたので出典をそれとなく書いておきました。
書き込みどうもありがとうございました。


サボサボさん
あのアルバムが出た当時、僕は大学生でした。
彼らに初めて出会ったのは「惑星のかけら」でした。
そして心の中で「売れてくれるな」とずっと思っていました。
この素晴らしいバンドが、楽曲が世の中に出回って欲しくなかったからです。
さながら玩具を独り占めしておきたい子供のように、です。
しかしながら世の中は放ってはおきませんでした。
当然ですよね。

もしよろしければコメントお待ちしております。
書き込みどうもありがとうございました。

@ayumi&malibuさん
I always thank you for your welcome...



2003/04/25
「しとやかイオン/スムルース」

どっちがバンド名なんだ!?
というところから先ずスタートですが、スムルース、というのがバンド名になります。
そして「しとやかイオン」がアルバムタイトルになります。

一瞬ピチョンくんを彷彿とさせますが、歌詞を聴いているとイメージが変わります。

「入荷しました」の方でも書いておりますとおり、作詞担当の徳田さんは詩人系です。
最も多い題材は恋愛、しかも失恋系です。
#05 ごはんがたけたときのうた
ですらやや悲しく待ちわびる女性の雰囲気を醸し出しています。
こんなところに文章を書く気はなかったのですが、
ちょっと自分的に当たりのCDでしたのでブームな時期に感想を書いときます。

そんな中で一番彼らっぽい感じの歌詞を抜粋してみました。

まるでおぼろ月が ビスケットみたいね
ちょこんとたたくならば すぐに割れてしまうのさ
甘いバターが溶け出しますです
ロココ式恋のかけら
最初から何もなかったことにして


背伸ビスケ/スムルース

あ、あとネタがバインの「ふれていたい」と方法論的には同じですが、
#08 非常にイェイね
がワタクシにかなりツボでした。
最近頭の中でずっと鳴ってます。
バスを待っているときや一人でいる時は頭ん中で歌ってしまってます。

さ、みなさんもどうぞ。



2003/04/16
「ウグイス」

2003/04/23、ウグイス/スネオヘアー 発売。
ってこれだけアップするのもどうかと思ったんですが..
試聴できますよ。

あ、あと彼の掲示板のタイトル。
「君、何ヘアー」

何ヘアーって聞かれても...
あんたスネオヘアーっつうかおかっぱじゃん。



2003/01/24
「Through/カスタネッツ」

この声を聴くのはいつ振りでしょうか。
ものすごく居心地の良い声。牧野元さんの声。
インディーズからの再発進のようですが、
アルバムタイトルと同名の1曲目の歌詞がこれからの彼らの所信表明と思いました。
ので、全部載せたいと思います。
素晴らしいと思います。


知らん顔したままで 知らないところまで行こう
もう届かない場所で 手を振ってるのは誰かな?
無限大だったはずの 未来に呼びかけたら
困ったような顔で どこかのカゲにかくれてた

そして何故かさみしくなって 追いかけて行って
その途中全部 無くして
ずっと大切だって 聞かされてたんで
その度にちょっと沈んで

いろいろな空の下を 知らないところまで行こう
まだ届かない場所で 手を振っているのは誰かな?
はみ出していたものを きれいに片付けたら
恥ずかしそうに あらわれるかな?

やがて空は明るくなって 追いかけて行って
そのうちにちゃんと 巡り会って
きっと大好きだって 気が付いてたんで
お互いそっと 寄り添っていました

重ねる重ねる 過ごした束の間
ひとつの物語を 作るように
思いがけないほど 人は強いから
壊れながらだって 進んでいた

辿り着けるトビラがあって
追いかけて行って 見失わない
ちからをちょっと 見つけて

行き止まりだって その先に続きがあって
新しいページがそっと始まっている

何を迷い 何を選ぶ 誰と共に 何処へ向かう
何もかもが新しいはずの この時代に

僕は僕の今を見てる
明日は明日の 今を抜ける
遥かな向こう側へ真っ直ぐに 横切っていく
I can through.....








TOP